薬剤師の多くが負担に感じている「処方箋入力」その課題や解決策について解説

こんにちは。広報担当の大須賀です。

プレカルが行うサービスは薬局向けの処方箋入力代行サービスですが、「そもそも処方箋入力って何?」「どんな事をしているの?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は薬局が行う業務の1つ、「処方箋入力」について、薬剤師や事務員の方がどんな入力をしているのか、また抱える現在の課題点についてお話していきたいと思います。

処方箋ってどんなこと書いてあるの?

私たちが病院に罹った時、病院から処方箋が発行され、薬局に処方箋を持って行きますよね。

ですが、処方箋に記載されている内容をそれほど気にして見ている人は少ないのではないでしょうか?  そんな私も以前は、せいぜい見るところといえば薬の飲み方くらいのものでした笑  

では、実際の処方箋にはどんなことが書いてあるのでしょう?

ー処方箋に記載されてる内容ー

患者情報 →氏名 ・生年月日 ・性別

病院情報 →病院名 ・病院住所 ・病院電話番号

医師情報→医師名・診療科名

処方箋情報→交付年月日・使用期限・麻薬仕様の有無

保険情報→保険番号・区分(被保険者/被養者)

薬情報→薬品名・1日に服用する量・飲み方(朝夕食後に服用 等)

 

大まかにはこんな感じです!

保険証の番号から担当医師や病院情報等、処方される薬以外のところも細かく記載されています。


現場の薬剤師達が負担に感じている処方箋入力とは?

前回行ったインタビューでファーブケア薬局、管理薬剤師の竹井さんがお答えしてくれました。

患者さんで混み合ってきたタイミングでは、やはり処方箋の入力業務が負担になっていると感じています。
患者さんを長くお待たせしてしまう要因にもなっているので改善したい部分です。


人手不足や混み合うことが多い薬局にとってはやはり負担となっているようですね。

ー処方箋入力の流れー

実際に行う処方箋入力の流れは、大きく分けて以下の2つになります。

①紙情報を電子情報に
②電子情報を薬局用に加工する

①の「紙情報を電子情報に」については、紙の処方箋を薬局の機械に入力をすることで電子情報に落とし込みます。

つまり、地道に手入力ですね!

既存の患者さんに関しては以前の登録内容があるため、薬局の機械に一部自動で入力される部分もありますが、新規で来られた患者さんに関しては薬剤師や事務員の方が一から全て入力をします。


こういった訂正が行われているものや手書きで薬品が記載されている処方箋も間違いがないよう入力が行われています。


続いて②の「電子情報を薬局用に加工する」についてです。

私たちが薬局に行くと「ジェネリック薬品へ変更をしても宜しいですか?」と薬剤師さんに聞かれたことはありませんか?

薬品によっては、ジェネリックという比較的安価なものに変更が出来るため、変更をした場合は処方箋の入力でも薬品変換を行います。


ジェネリック薬品は薬局によって取り扱うものが異なるため、それぞれの薬局で該当のものに変更を行うことが必要です。


他にも処方箋によっては、薬剤の調合をするための指示が記載されている場合があります。

例えば、「上記、一包化」という指示。

一包化とは、患者さんが薬を飲みやすいよう、朝昼夕などの飲むタイミングが同じ薬、また一回に何種類かの錠剤を服用する場合などにまとめて1袋にすることを指します。

このような調剤の指示が記載されているものも薬局毎で入力を行います。

その他、時間外に来院された患者さんに対応する場合や特殊な薬を処方する場合、乳幼児の患者さんが来られた場合等は加算処理を行う必要があるため、ここでも入力が必要になります。
薬剤師や事務員の方は短い時間で多くの情報を入力しています。

このように、処方箋入力は薬局毎で異なる複雑な入力を行うため、人の手による入力が必要不可欠というのが現状です。


既存の方法では未だ解決に至っていない処方箋入力の課題

では、これだけ薬剤師が負担に感じているという処方箋入力に今まで解決策は何もなかったのでしょうか?

先にお伝えしてしまうと、解決策はありました。

まずは、①の「紙情報を電子情報に」について出された解決策がこちらです。


▼処方箋にQRが付いた

処方箋にQRコードが付いているものも見られるようになりました。QRコードを読み取るとデータが機械に送られ、入力が行われるというものです。

これは、一見入力の負担は解消されたように思えますが、QRコード付きの処方箋は薬局が入力を行う全ての内容が反映されるわけではありません。入力が行われない部分や、薬局で判断が必要な調剤指定の入力等は人の手による入力が必要です。

また、薬局によってはFAXで処方箋を受け付けている場合もあります。FAX処方箋は、例えQRコード付きの処方箋であっても、コードが潰れてしまうため読み取ることが出来ません。


▼OCRの導入(文字起こし)

他にも解決策として、OCR技術が取り入れられた薬局もあります。

OCRとは、紙情報をスキャナー等で読み取ることで文字を認識し、電子データ化を行うものです。ですがこれも、病院で発行される処方箋には医療機関や地域によって様々な種類やフォーマットがあるため​、位置で読み取る項目を指定するOCR技術は、異なるフォーマットの処方箋に対応するのが難しくなっています。

医師によって処方箋の書き方も異なるため、薬局はやはり加工が必要になります。

このように、OCR技術の導入は、加工や見直しを行うためのチェックにかかる業務負担の方が大きくなってしまうという点から、実際のところ現場にはそれほど広まっていないのが現状です。


▼電子処方箋

電子処方箋についても、全ての内容が正しく入力される訳ではないため、QRコードと同様の問題が残っています。


続いて②の「電子情報を薬局用に加工する」について。

こちらの解決策については未だありません・・・

それは、①でお話したように、ここでも薬局での判断というものが必要になるためです。

処方箋入力のデジタル化は「薬局での判断が必要」という点から、ITによる業務効率化の大きな妨げになっています。


それでも、①の髪情報にによる解決策が導入されている店舗について言えば、確かに薬剤師や事務員の負担は半分程軽減はされたようですが、現在の解決策では「作業が前より楽になった」くらいのもので、結局のところ事務員を完全に無くすまでには至っていません。

実際に薬局現場で働く方から話を聞くと、作業負担を減らすだけではなく、人を雇わなくてもいいよう完全に事務作業を無くすことができれば・・・という思いはあるものの、「そんなこと実際には無理だろう」と理想論になってしまっているのです。

 

プレカルが処方箋入力業務を無くします!

これまで、薬剤師の方々が処方箋入力を負担に感じていること、既存の解決策では十分な解決に至っていないことをお話してきました。

そこでプレカルが行う処方箋入力代行サービスは、この問題を完全解決するためのサービスです。

プレカルに入力代行依頼をするとプレカル事務員が遠隔で独自のシステムを使って入力を行い、薬局にデータが返却されます。返却されたデータは既存の解決策と同じようにQRコードになりますが、今までとは違い、完全な自動入力が行われます

何と一度も薬局の機械に触ること無く、印刷まで行われます・・・!

プレカルのLPには自動入力が行われる実際の様子も動画で掲載されていますので、こちらもぜひ御覧ください。→プレカルLP


薬剤師さんの仕事って何をしているのか分からないという方も多いかと思いますが、今回はそのうちの処方箋入力についてお話しました!

「へー、こんなことしてるんだ〜」「意外と大変そう・・」などこの記事を読んで何か少しでも感じて頂けたら嬉しいです^^

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